日々俳諧

2012
年明けも 来し方の道も ありがたや
2011
遠回り してきて雨の じゅうにがつ

行事おわり 日新たまりて 雨上がる

晴れの日も雨の日も とうりすぎて 明日かな

座頭蜘蛛の 背も乾くなり 空高し

チエンソー 鳴りはじめるや 雲の下

雨待つや アオマツムシの夜 屋根高し

鳴きやむか また鳴き始めるか 秋の宵	

蝉の聲 ぱたりと止んで 時雨かな

うっかりと 秋も来てます 昼下がり

ウマオイの 横顔涼し 月夜かな

額に汗 法師蝉は 鳴きやまず

一休み 流るる雲や 時雨来る

脱皮待つ つゆ虫の背に 雲低し

灯下暑き背に 真夜中の リフレイン

夕暮れや 見上げる雲の 遠さかな

卓袱台の 下より秋は 忍びけり

陽は落ちて 虫鳴く枝や 夜が降る

雨上がり 蝉鳴く空の 住処かな

少年の 額に汗や 法師蝉

歳月や めぐる想いも 道の上

胃の腑より 夏の呵責や 滲む汗

陽も落ちて ヒグラシの雨 汗の雨

お神楽も いつしか途絶え テレビジョン

決心も やっとついたか 蝉の聲

歳月や 星の流れと 雨と風

2010
ゆっくりと 陽は落ちて行くなり 年も暮れ

山煙り 遠き想いや 濡れ落ち葉

開け放つ 窓より逃げし 夏の陰

囲まれし 暑き日射しや 蝉の聲

ペダル踏む 双肩に汗 道遠し

さわさわと 夜更けて地球は 象の耳

雨上がり 鳴き止む蝉や 玉の汗

めぐる春や 風の便りと 遠き山

スピードも 加速こそすれ 春の枝

そろそろと 顔を出します 春の瘤

年明けて 昼下がりです こちら側

夕暮れも 新しきかな 年始め

2009
遠回り してきて雨の じゅうにがつ

行事おわり 日新たまりて 雨上がる

晴れの日も雨の日も とうりすぎて 明日かな

座頭蜘蛛の 背も乾くなり 空高し

チエンソー 鳴りはじめるや 雲の下

雨待つや アオマツムシの夜 屋根高し

鳴きやむか また鳴き始めるか 秋の宵	

蝉の聲 ぱたりと止んで 時雨かな

うっかりと 秋も来てます 昼下がり

ウマオイの 横顔涼し 月夜かな

額に汗 法師蝉は 鳴きやまず

一休み 流るる雲や 時雨来る

脱皮待つ つゆ虫の背に 雲低し

灯下暑き背に 真夜中の リフレイン

夕暮れや 見上げる雲の 遠さかな

卓袱台の 下より秋は 忍びけり

陽は落ちて 虫鳴く枝や 夜が降る

雨上がり 蝉鳴く空の 住処かな

少年の 額に汗や 法師蝉

歳月や めぐる想いも 道の上

胃の腑より 夏の呵責や 滲む汗

陽も落ちて ヒグラシの雨 汗の雨

お神楽も いつしか途絶え テレビジョン

決心も やっとついたか 蝉の聲

歳月や 星の流れと 雨と風

2000〜
突然の雨に 空見上げる 植物群

虫の音に 背中を押され 釜の底

靴音に ふと 振り返る 秋の風

便り待つ 正午の風や はたと止み

夜半よりの 雨待つ卓に 虫眼鏡

手のひらに  乗せた目玉で 夜を聴く

フルサトや 冷たき肩の 重さかな

点滅する街灯 通り抜け 背中で叉 点り

落ち葉踏む 靴音ゆるみ 一本道

月の下 懸垂半ばで 風は止む

木の香つよし 下る道 深夜波立たず

裏庭に  紅葉も積み重なりて 沈黙す

星空や 私の庭も 寒椿

町内の 西日輝く 異国かな

電波飛ぶ 夜更けの鈴や クリスマス

津波来る 他国の空も 終の宿

雨樋より 雪溶け出して 年明けむ

腰の手や 明日の木の実 かざすなり

一日のトンネル 出口はありや 雨降り止まず

坂道も 山道も 雨の夜 

時を越え 若者の血や 今に有り

雪の夜や 床下寒し 移植鏝

大寒の 屋根をころげて 月の裏

居眠りや ニューオリンズに 座り居り

裏庭の 音も半ばで 闇となり

頭叩く 夜の果てまで 湿るかな

早朝の 土にも春は 玉の中

曇天の 果ては あまりにも遠し

しみじみと 丘を嘗めるや  春の風

終の宿 橋を渡りて 桜かな

山に棲む 春をかきわけ 進みける

夢や夢 やがて桜に 生まれける

曇り空 又雨の日も 散る桜

月笑う 宿酔の一日 夜のまま

追悼の一日 世界の果てまで 晴れわたる

コイル飛ぶ 大気圏 熱き胸

山に入る 月の背中や 永久の旅

夕暮れも ビヤホールも 空の上

北に棲む 種子の上にも 星や降る 

オートバイ少年の 背に 月重し

川沿いの道 走る 夜の平行線 

花々も 眠る湿度か 傘の下

摩擦する コンパスの回転軸や 夏まじか

煮沸する人生 汗有りや 泪有りや

熱き夢より覚め 7月の雨 寒し

蝉は寝て 足裏涼し 夜の雨 

虫の音 遠ざかり 夜半に雨と汗

雨を待つ 風と横目と 右脳かな

羽こすり 石の下にて  秋を抱く 

晴れ間から 切り裂く空に ヤンマかな

目覚めれば 昨日の想い 道の上 

夜も又 明日への糧と 虫の声 

朝顔や 夕べの想い 夜の底

秋覗く 牛乳ビンや 割れ眼鏡 

朝顔や 休まぬ蕾 雨よ雨

おりかえし 桶に水くむ 残暑かな

バーチャルの 風吹く箱や 目は痒し

肩を打つ 雨の雫や 電気釜

雨音や あの日の道と ミシシピイ

晴れて又 秋は土より 始めます

夢は飛ぶ 明日の星や 東北道 

どっかりと 腰まで浸かり ジャンボリー

夜と夜 遥かなるアメリカ 道と空

旅も又 あの日の闇から 始まるか

グリーンハウス 少年の夢 大時計

少年の目や ジミヘンドリクス 寒き街

夜深き 雨の唄 遠き街にて奏でける 

夜も又 思い出のうちか 秋は暮れ 

眼鏡より 視神経ぬけて 夜の淵

初雪の 夢見たり 庭に息白し 

月あらたまり 運あらたまる 秋の暮れ

風の便り 耳をかすめて 旅の空

思い出も 傘の内なり テレビジョン

短波放送 視神経に寒し 秋の暮れ  

快晴の朝 通信滞り 手には汗

満月を背に まつたけ橋 折り返す 

刻々と 暮れ行く道や 月寒し

きっぱりと 祭りの後の 日暮れなり 

星々の 行く末知るや 雨上がり

見落とせば 12月の月 石の下

祝日や 飛行機雲に 腰をかけ

月も氷る  夜の棘 痛し

胆汁の 味かみしめ 雪の朝

JFK  管制塔より 午後の雲

夜の重さ 給水塔に 錆びの枷

真夜中の エレベーター上り 下る

夜深く 底の底なり 西八王子

地の底 ニューヨーク トムの唄優し

ガルシアの夢 レールは遠く 耳は空

本年の ゴールも間近  窓の中

2006年 東の空も 雨や風

息白く 最終バス間に合わず 雨上がる

新年も 中くらいなり ニューヨーク

新春の 風は海から 渡るかな

春の釘 明日の風や 枯れ畑

多摩川を 渡って今日の 夕日かな

労働の雨あがり 両肩の錘 冷めず 

内側の汗 外側の汗 明日を待つ

静けさに ふと振り返る 背中かな 

種子眠る 枯井戸に 午後の陽ぬくし

山に入り 背中の耳で 春を嗅ぐ

夜のピンク 両肩に 友情

春を背に 風の行く手 阻みけり

刻々と 時ながるるや 今が春  

赤玉土に 春の雨 ぬくし

夜を乗せ 腰痛むかな 寒き春 

今日を生きて やがて又来る 春祭り

春雨や ジャズは地上に たどりつき

レンズ曇り 月光の写真 とどこおる

真夜中の 影を伝いて ホトトギス 

北側の 部屋から菌類 立ち上がる 

工事終り 夜半に汗は 馴染むかな

こちらにも はみ出す海と 山と空 

机せまし 鳴き止む蝉の 背中なり

夜腐る 汗坂道に 蒔き運ぶ

夜は又 昨日の風と 山と山

深夜バス 見送り 坂下る

夕焼けや 頭を西に 骨と成り

朝顔や 夜を待たず 小雨かな

曇り空も 旅の終わりも 明日から

秋アカネ 手のひらに 水の空

ハードディスクも 眠る 夜は雨

月高く 町は凍えて ひとにぎり

盤面の 勇士いまだ おとろえず

花の日や 行く空青き 憂鬱かな

肩をだく 水の流れか 雨と風

卓上の夜 短波放送 止まず

遠方より 鞄の届く 秋の空

初茸や なまぬるい風も 通うなり

日暮れて 振り向けば雨  仰ぎ見れば雨

群青の 空に燐寸 ほうり投げ

深夜まで 星駆けのぼり 朝寝かな