ラジカセを無料で回収してもらう方法と処分する時の注意点を解説!

不用品の処分方法

ラジカセは小型家電リサイクル法の対象になる

ラジカセは小型家電リサイクル法の対象となる家電になります。

小型家電リサイクル法とは、平成25年から始まった制度で、使わなくなった電化製品の中にも使える部品や素材があるため、しっかり回収して大切な資源としてリサイクルしていこうというものです。

都市鉱山と呼ばれるほど、日本には使用済みの家電製品内に含まれているレアメタル量が世界的にみても多く、そういったレアメタルを再利用することで、より鉱物資源を得ていくことができるという考えが今主流になってきています。

日本で処分されている小型家電に含まれている様々なレアメタルなどの資源を有効利用できれば、世界中で使われているレアメタルなどの有用金属の数年分の消費を賄えるとも言われているのはご存知でしょうか。

また、不法投棄された小型家電から、有害な物質が流れ出し、土壌や水質といった環境資源を汚染してしまう危険性も指摘されています。

小型家電リサイクル法は環境汚染対策のための法律であるため、通常の不用品回収以外の回収方法が設定されている自治体も年々多くなってきているのが現状です。

ですので、その点についても後ほどご紹介しながら、今回はラジカセの処分方法についてご紹介していきましょう。

ラジカセを高額で売ることは難しい

ラジカセも他の不用品と同じように、オークションやフリマサイトで売って少しでもお金に変えながら処分していくことは可能なのでしょうか。

実は今、ラジカセを高額で売ることが難しくなってきてしまっています。

理由は以下の通り。

・カセットテープで音楽を聴く方が少なくなっている点

・サブスクやmp3ファイルのダウンロードといった形で音楽が聴かれている点

カセットテープで音楽を聴くという文化がだんだん下火になってきており、ご年配の方くらいにしか需要がなくなってきているのが現状です。

そういったご年配の方々にとって、オークションサイトやフリマサイトは馴染みがなく、利用されることがあまりありません。

サブスクやmp3ファイルという形で音楽が聴かれているため、ラジカセ自体不要になってきています。

上記の理由から、ラジカセを高値ではなく安い値段でも買い取ってもらうことは難しい時代になってきているのが現状です。

ですが、もしもラジカセを売りたいと考えたときに例外的に高値で買い取ってもらえる可能性があるジャンルがあるのはご存知でしょうか。

そのジャンルとは、「ヴィンテージ」物のラジカセです。

例えば、『SANYO MR-X920』や『SONY TC-KA7ES』、『Nakamichi 1000ZXL Limited』といったオーディオマニア垂涎の機種は高額で取引されている実績があります。

一方で市場にだんだんとヴィンテージもののラジカセが出回らなくなってきているため、徐々にではありますが、買取価格も上がってきている点も見逃せません。

ご自宅にあるラジカセが上記のようなヴィンテージ機種かどうか、確認してみてください。

自宅で使っていなかったラジカセが思わぬ高額で買い取ってもらえる可能性があります。

ラジカセを処分する場合は小型家電回収ボックスがおすすめ

画像引用元:https://www.townnews.co.jp/0103/2013/10/10/207099.html

先ほどもご紹介した通り、ラジカセは小型家電リサイクル法の対象となっている自治体が多い家電製品です。

小型家電リサイクル法の対象となることで、自治体が設置していることのある「小型家電回収ボックス」によって回収される家電製品になります。

ですので、ラジカセを処分したいときには、お住まいの自治体に小型家電回収ボックスがあるかどうか、お住まいの各自治体のホームページで確認してみてください。

自治体によって小型家電の定義が異なりますので、小型家電回収ボックスの有無だけでなく、回収対象家電も確認することをおすすめします。

ちなみに、私が住んでいる神奈川県横浜市では、市庁舎や各区総合庁舎だけでなく、資源循環局収集事務所や各区区民利用施設、焼却工場、一部の大規模スーパー、家電量販店に小型家電回収ボックスが設置。

小型家電回収ボックスの投入口に入る横30センチ、縦15センチまでのラジカセなら小型家電回収ボックスに投入することができます。

ラジカセを処分する際に注意すること

ラジカセを処分する際には気をつけなければならないことがあります。

・カセットテープやCDを取り出しているかどうか

・電池をしっかりと外しているかどうか

廃盤になってしまっているカセットテープやCDをラジカセと一緒に処分してしまったという方も少なくありません。

また、カセットテープには自分の声や個人情報などを録音させてしまっていたことを忘れて処分してしまう方もいます。

カセットテープに思い出のラジオ番組や曲が残っているという方も多いのではないでしょうか。

そういった大切なカセットテープやCDがラジカセの中に入ったままになっていないかどうか、しっかりと確認してから処分するようにしましょう。

ラジカセ内に電池が入ったまま、処分してしまうという方もいます。

電池には消費期限があり、それを過ぎてしまうと液漏れという現象が発生し、有害な物質が電池から流れでてしまうのはご存知でしょうか。

また思わぬ電流が発生してしまい、ショートし、回収ボックスでボヤが起きてしまうという危険もあります。

単純に使える電池をそのまま捨ててしまうというのも、もったいないことです。

電池による思わぬ事故だけでなく、使える電池を有効に使うということも大切な節約術ですので、ラジカセを処分する際にはしっかりと電池を取っておきましょう。

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